風流 戻橋恋の角文字

19番運行
歌舞伎部門

風流戻橋恋の角文字

松風会囃子:小月野囃子若連

解説

源頼光の四天王の一人渡辺綱は内裏警衛の任を帯び都に上っていた。綱は主君の命を受け維仲郷の姫君の許へ恋文を届け、その帰途一条戻橋に差しかかる。時は初夏卯の花香る月冴える宵、被衣を覆った女現われ道連れとなる。その女のあまりの美しさに綱は思わず見惚れるが水面に映った形相恐ろしき鬼女姿に我に返り主なより賜りし名刀髭切の太刀で鬼女の腕を切り落す。鬼女は轟く雷鳴と稲妻に映える雲中に消去る歌舞伎の名場面であります。
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