風流 蘭平物狂

15番運行
歌舞伎部門

風流蘭平物狂

横町・下万場町若連囃子:小泉囃子若連

解説

本名題は、倭仮名在原系図(やまとがなありわらけいず)と言います。宝剣紛失のため須麿に流された在原行平はようやく許されて都へ帰り、海女の松風を連れて来ました。奴、蘭平は松風をむかえに行く役を言い付かったが、奴、蘭平は刃物を見ると気がおかしくなり、あらぬことを口走り踊り狂うや舞いあがりました。そのためこの題を蘭平物狂といって有名です。奴闥平とは、かりの名で本名は、伴義雄と言って行平のためにほろぼされた主家の仇を討つ為に気違いのまねをしていたのです。だが行平に見つけられ大勢の家来に収り囲まれる蘭平、蘭平の子繁蔵は行平の命令で父観に十手を向けてたちむかうが、親子の情にかられ、なわをかけかねていると、蘭平は我が子の手柄にさせようと決心し、盗んだ宝剣を行平にかえし我が子のなわにかかると言う物語
戻る