風流 最上川宝船伝説

20番運行
物語部門

風流最上川宝船伝説

沖の町若連囃子:山屋囃子若連
物語部門最優秀

解説

新庄を取り囲む山々に降ったその一滴の雨水は、峰々をつたい一筋の流れとなる。さらに、その雨水は最上川へとそそぎ、そして、大海へと流れ出る。古来よりのこの自然の営みが、豊かな恵みの地を作った。しかし、そこにはもう一つの伝説があった。それは最上川宝船伝説……。恵比寿・大黒天・昆沙門天・弁財天・布袋・福禄寿・寿老人、この七人の福徳の神が宝船に乗り大海に出て北を目指した。やがて、出羽の国の母なる川、最上川へとその宝船は進路を変えた。名勝最上峡をさかのぼると、神室の山々に囲まれた緑の大地があった。人々は良く働き、訪れる者には心を開き暖かく迎えたという。七人の福徳の神は、そこを安住の地と定め、船を降り、人々に豊かな恵みを与えた。以来、ここは宝の山新庄と呼ばれる。もう一つの伝説、最上川宝船伝説……。
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