風流 神室の天狗

7番運行
物語部門

風流神室の天狗

上茶屋町若連囃子:松本囃子若連

解説

神室山は、新庄市北東部にあり、古来から山岳神仰の山として栄え、西の鳥海山に対して東の御山と呼ばれ、たくさんの参詣者でにぎわったといわれている。この神室山には昔から天狗が住んでいるといわれ、その証しとして天狗の活動場所であった神室連峰に「天狗森」・「天狗の相撲取り場」等の地名が残っている。その昔、神室連峰のふもとにある村々は、夜な夜な出没する怪物に家畜や田畑を荒らされ困り果てていた。このことを聞き及んだ新庄の殿様は、一計を案じて城下一の美女を神室の山奥につかわした。さしもの山の暴れ者である神室の天狗も美女の色香に惑わされながら人々の苦しみを察して怪物退治を決意し、天下無双の怪力で平安の世の中に戻したという場面である。その後、里の人々に恐れられていた神室の天狗は、『かむてん』と親しみを込めて呼ばれるようになった。
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