風流 茨木

10番運行
歌舞伎部門

風流茨木

常仲町若連囃子:升形若連

解説

平安中期の武将源頼光の家臣で、その四天王の一人とされる渡辺綱が、羅生門で茨木童子(鬼)腕を切り落とし、唐櫃に納め七日間の物忌に引きこもっていると、そこへ、津の国の伯母がはるばる面会に訪れる。なかなか逢おうとしない綱に、伯母は門の外から無情を恨み、養育した昔の苦労をくどくどと物語る。さすがに綱も心が折れて伯母を内に入れ、酒宴ののち腕を見せよと所望した伯母は、隙を窺って腕を奪うや、たちまち悪鬼(茨木童子)の本性を現して逃げ去る。ご存じ、歌舞伎羅生門の名場面「茨木」である。
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