風流 舟弁慶

21番運行
歌舞伎部門

風流舟弁慶

馬喰町若連囃子:飛田囃子若連

解説

文治元年十一月、源義経が兄頼朝の疑いを晴らそうと弁慶その他の家来を連れ摂津の国大物が浦から更に海路九州まで行こうと出帆した。暫くはおだやかであった海が、にわかに荒れ出し、波間には西国で滅ぼされた平家の一門が怨霊となって現れた。中でも知盛の亡霊が、義経を海に沈めようと潮を蹴立て悪風を吹きかけ長刀を振りかざし斬ってかかるのを弁慶が必死になって数珠を押し拝んで祈り続けると悪霊次第に遠ざかり白波と消えて行くのであった。
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