風流 五條の大橋

21番運行
物語部門

風流五條の大橋

東本町若連囃子:升形若連

解説

昔、京の都の五條の大橋に「身のたけ一丈(三メートル)あまりの大入道が夜ごと現われ。刀を奪い取るそうな」という噂が立ちました。さて、今宵十五夜の月夜、稚児姿の少年が笛を吹きながら橋に差しかかり、大入道が立て掛けた薙刀を跳び越しました。烈火の如く憤った入道は薙刀を取って少年に斬りかかりますが、少年は飛鳥の如くひらりひらりと舞い上がり、さすがの入道も恐れ入ってしまいます。主従の誓いを立て以後影の形に添うが如く献身した武蔵坊弁慶と牛若丸(後の源義経)のこれが初めての出会いでありました。
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