風流 北野天神縁起「風神・雷神」

19番運行
物語部門

風流北野天神縁起「風神・雷神」

若葉町若連囃子:飛田囃子若連
物語部門最優秀

解説

延喜元年、学者から右大臣となり、醍醐天皇の信任厚い菅原道真は、栄華と権力をほしいままにする藤原時平ら一門の讒言により、九州太宰府に流配となり、悲嘆のうちに五十九歳でこの世を去った。死後、京の都には、天然痘の大流行、風水害や大火がたびたび発生し、時平自身も三十九歳で早世するなど藤原一門にも不幸が重なり、さらに、天皇の執務する「清涼殿」も落雷により焼失する事件も起こり、人々は道真の怨霊が化身して「風神・雷神」と怨念を晴らしたと信じられた。その後、天皇は、道真の罪をゆるし右大臣に追復いたし正二位を贈り平安京の北に天神を建立し、祭神としてまつられるようになり、現在も「学問の神様」として、多くの人々から信仰されている。
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