風流 鳴神

5番運行
歌舞伎部門

風流鳴神

上金沢町若連囃子:仁間囃子若連

解説

歌舞伎十八番の一つである。北上の鳴神上人は、願いのかなわぬことから朝廷を恨み、世界中の竜神を滝壷へ封じこめた。これによって天下がひでりになった。民百姓の苦しみを救うため雲の絶間姫という美女が宮廷から派遣され、色じかけで上人を堕落させる。そして滝壷の注連縄を切り、行法が破れ、竜神は天に上ってついに雨が降り出す。怒った鳴神は雲の絶間姫のあとを追うという宗教と人間の本能と葛藤というテーマで、健康的なエロチズムをたたえた古典劇。雲の絶間姫が煽情的な恋物語で上人の心をとろけさせる所と、だまされたと知った鳴神が憤怒の形相ものすごく荒れ狂う幕切れは、歌舞伎の名場面である。その荒事の場面を中心に表現した場をとくとご覧下さい。
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