風流 五条乃牛若

19番運行
物語部門

風流五条乃牛若

千門町若連囃子:本合海囃子若連

解説

京の五条の橋の上大の男の弁慶は長い薙刀ふりあげて牛若めがけて切りかヽる………
弁慶が牛若丸に負けて家来になったという五条橋上の出会いのくだりは、三才の童児にもしたしみ深いもので、我々の生活感情のなかで永遠に呼吸している物語りです。
弁慶は一年ばかりの間に九百九十九本の太刀を奪い、五条の天神に願いをかけた千本にあと一本とせまった。今宵中空に冴えかえる月光をあびて白綾の被衣に顔をかくした美貌の若者、その腰には黄金作りの太刀をはいていた。「その腰のものが所望だ。おとなしくおいていけ!」と弁慶は長刀をにぎりなおして下から斬りあげた。とたん男のすがたは消えて欄干の上でさわやかな笑いで笛をかざして立っている。千本にあと一本とせまったが牛若丸から太刀を奪うことか出来ず降参をして家来にになった。
その後、牛若丸は成長して源九郎義経になり弁慶共々源家再興に力を合わせた。
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