風流 金閣寺

6番運行
歌舞伎部門

風流金閣寺

上茶屋町若連囃子:松本囃子若連

解説

織田信長の伝記『信長記』を『信長記』を脚色した作品。
天下をねらう松永大膳は将軍義輝を謀殺したあと金閣寺でぜいたくな日々を送り、将軍の母慶寿院をその高楼に幽閉していた。大膳は天井板一枚一枚に墨絵の雲龍を描かせようと雪舟の孫娘の雪姫とそのいいなずけの狩野直信を捕えおどすがいうことをきかない。逆に、父雪村が大膳に殺され宝剣倶利加羅丸を奪われたことを知った雪姫が大膳に斬りかかるが取り押さえられ桜の幹にしばられてしまう。
そこで雪姫は祖父雪舟が幼い頃にしばられたまま涙でねずみを描いたという故事にならい、花びらでねずみを描いた。
するとそれが生きたねずみとなり雪姫の縄をくいちぎり逃れるが、再び捕らえられる。しかし、慶寿院を救出するために大膳のもとにもぐりこんでいた小田春永の家臣で智恵者の此下東吉(真柴筑前守久吉)が雪姫たちの危急を救い宝剣倶利加羅丸を取りもどし、慶寿院も見事に助け出す。
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