昔々、天の川のそばに天帝が住んでいました。天帝には一人の娘がおり名前を織姫と言いました。織姫も年頃になり天帝は御婿さんを迎えてやろうと色々探し見つけたのが天の川の岸で牛を飼っている彦星という若者でした。二人は一目で好きになり結婚し楽しい生活を送る様になりましたが仕事を忘れ遊んでばかりいる様になりました。天帝も仕事をしない二人にさすがに怒り天の川を隔てて別々に暮らす様に言いましたが織姫のあまりに悲しい姿を見て一年に一度七月七日の夜だけ彦星に会う事を許しました。織姫はその日を楽しみにして毎日一生懸命に機を織る様になり天の川の向こうの彦星も牛飼の仕事に精を出しました。そして年に一度カササギが架けてくれた橋を渡り織姫は彦星へ会いに行くという物語です。