風流 矢の根

11番運行
歌舞伎部門

風流矢の根

北本町若連囃子:山屋囃子若連

解説

相模の国の曽我兄弟の屋敷で弟の五郎時致が武人のたしなみとして矢の根を磨いていると、年始の挨拶に来た大薩摩主膳太夫が、お年玉として扇子と宝船の絵を置いていきます。五郎はめでたい初夢でも見ようと宝船の絵を枕に大の字になって寝ると、兄の十郎祐成が夢枕に現れ「父の敵、工藤祐経に捕らわれているから助けに来てくれ!」と言い残し消えてしまいます。驚いた五郎は跳ね起きます。ちょうどそこへやってきたのは、初荷の大根を馬に背負わせた馬子。これ幸いと五郎は馬にまたがり、兄の十郎を救出に駆け出すのでありました。
戻る