風流 菅原伝授手習鑑【車引】

10番運行
歌舞伎部門

風流菅原伝授手習鑑【車引】

沖の町若連囃子:山屋囃子若連

解説

時は平安、梅の花が香る吉田宮前で、菅原道真公を逆心の策略で流罪に追いやった左大臣藤原時平を乗せた牛車が、舎人松王丸と共に通りかかろうとしています。そこに現れたのが道真公の舎人梅王丸と斎世親王の舎人桜丸。松王丸を含め、この三人は元々三つ子の兄弟でしたが、今は敵同士。主君道真公の恨みを晴らす絶好の機会と梅王と桜丸は、松王丸と熾烈な争いをしますが、そこへ時平大臣が壊れた車の中から現れ、鋭い眼光で睨みつけ梅王と桜丸は竦んでしまいます。ですが、二人の狼藉を防ごうとした松王丸の働きに免じて二人は助かり後日を期して別れます。三兄弟の悲劇を描いた三大歌舞伎名作の一幕です。
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