風流 怪異談【牡丹灯籠】

3番運行
歌舞伎部門

風流怪異談【牡丹灯籠】

南本町若連囃子:関屋囃子若連

解説

旗本飯島平左衛門の娘お露は、浪人の萩原新三郎に恋したあげく焦れ死にをする。そして、その後を追って死んだ下女お米とともに、夜な夜な牡丹灯籠を手に新三郎のもとに通うようになる。その後、新三郎の下男によって髑髏を抱く新三郎の姿が発見され、お露がこの世の者でないことがわかる。このままでは命がないと教えられた新三郎は、魔除けの札を張るが、下男の裏切りによってお露の侵入を許してしまう。
落語家の三遊亭圓朝は、中国明代の小説「牡丹燈記」に着想を得て、この幽霊話に仇討ちや殺人、母子再会など、多くの事件と登場人物を加え、それらが複雑に絡み合う一大ドラマに仕立て上げた。明治25年(1892年)、三代目河竹新七により「怪異談牡丹灯籠」として歌舞伎化され、五代目尾上菊五郎の主演で上演されて大盛況だったという。
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