風流 奥の細道

18番運行
物語部門

風流奥の細道

上茶屋町若連囃子:松本囃子若連

解説

「おくのほそ道」は、元禄二年(一六八九)に松尾芭蕉が門人曽良を伴い、江戸深川から奥羽をまわり美濃大垣に至り伊勢参宮に出かけるまでの六百里、百五十日におよぶ旅の有名な紀行文である。しかし、芭蕉が、その紀行の中で城下町新庄を訪れて二泊したことは、あまり知られていない。「水の奥氷室尋ねる柳哉」、「風の香も南に近し最上川」、「五月雨を集めて早し最上川」は、いずれも芭蕉が新庄で詠んだ句である。
芭蕉が慈覚大師の開基した山寺立石寺を訪れて、「閑かさや岩にしみ入る蝉の声」の句を残し、新庄城下を訪れ、本合海に出て最上川を舟で下り出羽三山を参詣する。山寺の絶景、最上川四十八滝の優美出羽三山の壮厳、山形県内四十二日間の旅のクライマックスを芭蕉は、新庄城下訪問と相前後して味わうのである。
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