昔(平安前期)竹取の翁というおじいさんが。竹の中からかわいらしい女の子を見つけ、夫婦の子として育てゝおりました。この子は三月ほどで美しく成人し「かぐや姫」と名づけられました。
その「かぐや姫」の美しさを伝え聞いた大ぜいの男達が、かの女に求婚いたしました。なかでも五人の貴公子たちが最も熱心で、貴公子たちの申出でを断り切れなかった「かぐや姫」は、結婚の条件としてそれぞれに難問を課しましたが貴公子たちはみんな失敗します。そのうわさは帝にまで達し、宮仕えを求めれましたが、彼女はこれも断り続け物思いに沈む日々が多くなりました。
翁夫婦が心配し、その訳をたずねると「自分は月の世界の人間で八月十五日にその迎えが来るのだ。」といゝます。その当夜「かぐや姫」は、月からのお迎えの供の人たちに守られながら月の都へと帰って行きました。
その「かぐや姫」の美しさを伝え聞いた大ぜいの男達が、かの女に求婚いたしました。なかでも五人の貴公子たちが最も熱心で、貴公子たちの申出でを断り切れなかった「かぐや姫」は、結婚の条件としてそれぞれに難問を課しましたが貴公子たちはみんな失敗します。そのうわさは帝にまで達し、宮仕えを求めれましたが、彼女はこれも断り続け物思いに沈む日々が多くなりました。
翁夫婦が心配し、その訳をたずねると「自分は月の世界の人間で八月十五日にその迎えが来るのだ。」といゝます。その当夜「かぐや姫」は、月からのお迎えの供の人たちに守られながら月の都へと帰って行きました。