太陽神である天照大神は、孫の瓊瓊杵命に三種の神器として天界の稲を授け、地上を光り輝く瑞穂の国となるよう命じました。
さっそく瓊瓊杵命が天界の神々を伴って、地上に降りようとすると異形な様相の神がいました。
天照大御神は不思議に思い、天宇受売命を遣わし問うと、その神の名は猿田彦といい、瓊瓊杵命が天界から降りられると聞き、お迎えにあがったのだと答えます。そこで瓊瓊杵命は猿田彦を先導に幾重にも重なった雲を押し分け、日向の高千穂の地に辿り着き、地上は光り輝く稲穂が実る豊かな国となりました。その後、木花咲耶比売という美しい桜の花の様なお姫様と出会い、結婚し末永く暮らしました。
この神話を私たちの祖先は稲作の起源として語り継いできました。