風流 俵俵太

4番運行
物語部門

風流俵俵太

常仲町若連囃子:升形若連

解説

平安前期の武将、藤原秀郷(俵藤太)は、武勇と智略にすぐれ、近江の国三上山にすむ怪物のムカデを、龍神の頼みによって見事退治し、その返礼として、取れども尽きぬ米俵(このことによって俵藤太の異名をとる。)、切れども尽きぬ反物、食物の尽きぬ鍋を、また龍宮城に招れ、太刀、鎧、鏡などを賜ったという。
さらに龍神の加護によって、平将門を討ちその勇名を全国に駆せた。
この場面は、近江八景に名高い、瀬田の唐橋の上で、秀郷が二十余丈の大蛇に化けた龍神を踏みつけ、ゆうゆう渡る様を表したものである。龍神はその豪胆さを見込み、彼にムカデ退治を依頼したという豪壮な舞台である。
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