大太鼓1張りと小太鼓2張りを1組にして、山車の後ろに2組(打ち手は計4人)つき、
その後に横笛と手びら鉦(かね)がつき、三味線が加わるところもあります。
このうち、鉦は地元の鉄工所でそれぞれ作ってもらうため、音量も様々です。
そのため、鉦をたたく人数は、各囃子若連によって違ってきます。
大太鼓・子太鼓
太鼓は、大太鼓2個に小太鼓4個を使います。太鼓たたきは4人で、山車の後に大太鼓と小太鼓をくくりつけて、大太鼓は2人で片側ずつ打ち、小太鼓はそれぞれが専用として使います。日本のまつりの中で、1人で大太鼓と小太鼓の両方を受け持つのは珍しく、一人前の太鼓たたきになるには5~6年くらいかかるといわれます。
太鼓たたきは、思い思いに振りをつけて打ちながら歩くので、囃子方の中では最も目を引きます。とはいえ、リズミカルに力一杯打ち続けなければならず、すり鉦と交替しながらですが、体力の消耗が一番激しい役でもあります。
笛(篠笛)
笛吹きは約15人で、七つ穴の横笛を使い、太鼓たたきの後に並んで歩きながら吹きます。音を出すまでが難しく、一人前になるには、太鼓たたきと同じく5~6年かかるといわれています。
囃子方に指揮者はいませんが、その役割を果たしているのが笛吹きです。笛吹きのリーダーが始めと終わりの合図をし、他の楽器をリードします。
鉦(手平鉦)
鉦は約15人で、囃子の基本です。囃子の修業は、鉦から始まり、笛や太鼓を習うのは、鉦をマスターしてから。一人前になるには2~3年かかります。新米以外は太鼓や笛吹きも担当し、随時交替します。
鉦は自由に動けるので、最近はいろいろなパフォーマンスで観客を楽しませています。
三味線
三味線は2~4人で構成されます。囃子の曲目「寄せ笛」に「糸合せ」というのがあり、これは囃子を始める前に三味線と笛の音合わせをした曲といわれています。
一人前になるには4~5年かかります。一時、演奏者が少なくなりましたが、最近は若者も増えています。