山車の製作工程
本番二ヶ月前になると各若連は山車小屋を設置し、山車づくりがスタート。
本番一週間前からは朝から晩まで山車小屋に入りっぱなしで作業します。
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各町内ごとに、その年の出し物について話し合います。大まかな構図や人形の配置などを下絵に描いてイメージを固めます。ミニチュアを作る町内もあります。
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角材などで、山・滝・木など大まかな山車全体の骨組みを作ります。この時に館や人形の配置場所も決めます。山車全体像を作る重要な作業です。
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角材の骨格に段ボールを貼り立体感を作り、その上に加工紙やクラフト紙などを貼り、仕上げに障子紙などを貼り色上げの下地を作ります。
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題材にあわせ、龍や虎などの動物は工夫を凝らして本物らしく見せ、館や五重塔など町内の財産は丁寧に手直しします。また刀や兜、人形の持ち物など小道具も作ります。
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紙を貼られて真つ白な状態の山車に、カラーペイントを吹き付け山車に色上げします。色上げの後はクリアラッカーなどを吹きつけ、色落ちしないようにします。
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胴体は基本的に角材を使い、手は自在に動かせるように番線を使います。その後、ワラとサラシを使って肉付けし、衣装を着せます。
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桜、松、紅葉、館、動物、人形、波と、色上げした山車に、金銀の短冊や波しぶきなどを飾ります。照明は全体を見ながら夜間に取り付けます。
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山車の題目や登場人物の紹介板、町内の幕、梶棒、囃子の太鼓などを取り付け、山車が完成です。