風流 日本神話 ヤマトタケル

2番運行
物語部門

風流日本神話 ヤマトタケル

若葉町若連囃子:飛田囃子若連

解説

西の国クマソを討って疲れも癒えぬヤマトタケルに更なる討伐令が下される。「東方の十二道に荒ぶる神あり、汝行きてこれを鎮めよ」と。ヤマトタケルは命に従い東に下り転戦また転戦、猛勇を以ってエビスどもを討ち平らげて大和の国への帰路につく。途中航路半ばにして龍神の怒りにあい、海は荒れ狂い船は木の葉の如く翻弄され先に進むこと能わず哀れ難破の憂き目にあう。この時ヤマトタケルの后オトタチバナの姫が「我、御子に代わって海に入らん。御子は恙なくお役目果たして大和の国にお帰りあれ」と伝う。姫、即ち菅の畳八重、皮の畳八重、絹の畳八重、これを波の上に敷き連ね、その上に身を置いて荒波の間に沈みゆけば、さしもの龍神自ずから鎮まりて船はすべり進み、ヤマトタケルは無事大和の国に帰ったと云う。オトタチバナ姫の献身的な夫婦愛の物語であります。
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