風流 左甚五郎昇龍

7番運行
物語部門

風流左甚五郎昇龍

若葉町若連囃子:飛田囃子若連
物語部門最優秀

解説

飛騨の工人、甚五郎が、時の将軍より、日光東照宮に納める「昇天の龍」の彫刻を命ぜられるが、甚五郎は、見た事も聞いた事も無い「龍」の姿がわからず、思い余って、日頃信仰している上野、不忍池に参り、弁戝天様に、三、七、二十一日の願をかけ、毎日夜明けを待って祈願をしました。
その満願の日、今日こそはと弁戝天様に手を合せ、一心不乱に願をかけていた時、池の底より「甚五郎」と呼びかける声とともに、今までおだやかな水面が、にわかに荒れ始め、世にも恐ろしい龍の姿が弁戝天様を背に現られ「今こそお前に、天に昇る龍の姿を見せてあげよう」と優しく声をかけられ、龍とともに天に向かって昇られた。その姿を、精魂こめて彫り上げ、今に残る「昇天の龍」ができ上がったという、世に言う、左甚五郎昇り龍の由来です。
戻る