風流 鏡獅子

8番運行
歌舞伎部門

風流鏡獅子

千門町若連囃子:本合海囃子若連
歌舞伎部門最優秀

解説

江戸城の大奥で御桂例の鏡開きの式が行われた。その席にいた小姓の弥生は無理に引き出されて御祝儀の舞をせねばならなくなった。舞いながら御神前にある将軍家秘蔵の由緒ある獅子頭を手に取り舞い始めた。弥生の手にある獅子頭が蝶に狂っている内に、名作の魂が魅せられた様に弥生にのり移り段々と獅子になり狂い狂っていずこともなく惹かれて行ってしまった。あとに二人の少女が現れ手振りで面白く舞いながら、左右の襖へ去る。すると大薩摩になって弥生が立派な獅子の精となり現れ勇壮に舞い始める。少女が胡蝶の精となり再び現れると猛然と毛を振る獅子の精にからんで舞い始める。
歌舞伎舞踊の最たる物語である。
戻る