風流 鬼若丸「鯉つかみの場」

2番運行
物語部門

風流鬼若丸「鯉つかみの場」

若葉町若連囃子:飛田囃子若連

解説

歌舞伎狂言の中で鯉魚の精と水中で格闘する演技を鯉つかみ物と言って居ります。
姫路城より北西約二里、書写山円教寺の稚児、鬼若丸は学問手習をよそに、兵法の稽古ばかりしていました。
ある時、寺の小坊主達がワアワアと大声でさわいでいるので、鬼若丸が行って見ると、目の下八尺余もある大鯉を捕えようとしているところでした。
「なんだ、これしきのものおれ一人で沢山だ」とくだんの大鯉の背にひらりと飛び乗り持っている短刀を振りかぎし、ただーつきに突きさしました。
後に比叡山にこもって修業ののち、武蔵坊弁慶と名のり、源義経に仕えた、弁慶少年時代の物語りです。
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