風流 河内山宗俊(天衣粉上野初花の場)

10番運行
歌舞伎部門

風流河内山宗俊(天衣粉上野初花の場)

茶屋町鍛冶町若連囃子:萩野囃子若連

解説

講談芝居などで有名な江戸時代の侠客。
奥坊主の家柄の出で文政期のはじめ江戸幕府の時計の間の茶坊主を勤めていたが、まもなく数寄屋坊主に下げられ、ゆすりたかりなどの悪事をはたらくうち、上野輪王寺宮の名をかたつた僣偽の罪に問はれ、伝馬町の牢で毒殺された。
「河内山実伝」など実録本まで出版された。
東京青山の高徳寺に墓所がある。明治元年講釈師二代目松林伯円が「天保六花選」の一人川内山宗俊として読み物に仕立て、さらにそれをもとに、河竹黙阿弥が歌舞伎に脚色した。
「天衣粉上野初花」によって今日までその名をとどめている。
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