風流 将門

5番運行
歌舞伎部門
1974_05

解説

大宅太郎光国は滅亡した平将門の余類詮議のため相馬の古御所に忍び入るが、そこへ、如月という美しい傾城が現れてなまめかしくいいよる。この女こそ実は将門の娘“滝夜叉”で、父の弔い合戦に光国を味方につけようという企て。しかし。やがて正体は見破られ“滝夜叉”は“がま”の妖術を使って光国に襲いかかる。『世善知相馬旧殿』の大詰浄瑠璃として作られたもの。荒れ果てた古御所にこつぜんと現れる美女“滝夜叉”合戦の模様を述べる光国の勇壮な物語。廓気分にあふれた濃厚なクドキから立廻りに至るまで草双紙風な幻想味と変化に富んだ舞踊劇である。
屋体崩しを使ったり、大きな“がま”が出たりする幕切れのスペクタクルもすばらしいものです。
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