風流 関扉(せきのと)

15番運行
歌舞伎部門

風流関扉(せきのと)

松風会囃子:小月野囃子若連
1971_15_c

解説

関扉は、天明四年(西歴一七八四年)十一月江戸桐座に於いて「重々人重小町桜」の大詰興行として初演されました。
六歌仙の伝説によれば謡曲「墨染桜」の筋書きをも併せもったむのといわれて居り、顏見世舞踊の代表的な演劇であり、常盤津の大物でもあります。
関守関兵衛とは仮りの名。実は天下を狙う大伴黒主であります。大伴黒主は桜の大吉水を伐って天下を調伏しようとしましたが、その時老桜樹の精霊は傾城墨染の化身となって現われ、夫左貞の敵として大立回りを演ずる絢爛華麗な場面であります。
戻る