風流 「春の坂道」

9番運行
物語部門

風流「春の坂道」

南本町若連囃子:関屋囃子若連
1971_09_c

解説

本年度NHK連続テレビドラマで大好評の大型ドラマ『春の坂道』の一場面で原題名は(沓市島孤城落月)の名にて歌舞伎で親しまてれいる淀君狂乱の場面です。
時あたかも関が原の戦いでほぼ全国を統一した徳川家康と天下の名白大阪城にたてこもる豊臣方との間に戦端が開かれたのが大阪城冬の陣であるが、間もなく和議が成立した。その翌年再び開戦これが大阪城夏の陣である。
冬の陣の汲に和議の条件として城の堀が埋められさしも堅固を誇る大阪城もついに落城、秀頼公、淀君の母子は城中で自刃した。ここに徳川代の全国統一が完了したのである。さて秀頼公の奥方(夫人)である「千姫」は徳川秀忠の息女で息女で家康の係に係に当る、大阪城落城に際し家康は何かと「千姫」を助けたいと思い、姫を与える条件で諸将にその救出を命じた。前から姫を愛していた「坂崎出羽之守」城中必死の捜索により自刃寸前の「千姫」は危うく救出される、政略結婚とはいえ秀頼公に深い愛情をいだいていた「千姫」は自刃は願いながら心ならずも救われ大きな歴史の流れの中に、もてあそばれてしまう、数奇な彼女の後半生がここに始り世にゆう吉川御殿がそれである。
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