風流 亀割

11番運行
物語部門

風流亀割

沖の町若連囃子:不明
1968_11

解説

華かな源平の合戦に連戦連勝した義経も兄頼朝の怒りには坑すべくもなく“奥洲おち”のやむなきに到つた。この淋しい旅にも当市鳥越、休場を越え亀割峠に到つて喜びが訪れた。それは北乃方が和子を安産したことである。時に文久二年旧三月十五日山桜は全山に咲き乱れ一行を祝福するかのようであった。悲劇の英雄義経には常に神明の加護がつきまとう。豪雄弁慶が大薙刀の石突でついた岩からは出湯がこんこんと涌き出し無事にうぶ湯を使はせる事が出来た。
「これ即ち最上の名湯瀕見温泉発くつの由来に連る物語でもある。」
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