風流 湯殿の長兵ェ

10番運行
歌舞伎部門

風流湯殿の長兵ェ

落合町若連囃子:不明

解説

明治十四年十月東京春木座に河竹黙阿弥が書き下したもので九世団十郎の長兵エは有数の当り役現在は幸四郎の当り役である。
村山座で芝居を演じている時客席で旗本白柄組の者が傍若無人の狼籍を演じると町奴幡随隠長兵エが出て行ってこれをとり押える同じ村山座に居た水野十郎左エ門は長兵エに復讐をしようと決意する。ある日彼は花門戸の長兵エまで使いを差し向け仲直りの酒宴と称し長兵エを招く。長兵エは水野の屋敷へ出かけ湯殿で水野の槍の前に浴衣の前をひらいて侠客の気つ腑を示す胸の透くようなせりふで落命する。
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